【那覇】首里城と風情あふれる金城町石畳道!歴史と自然を感じる癒やしの散策路!

約9分で読めます
Posted on 2025年7月2日

琉球王国の栄華を伝える首里城・守礼門から、歴史が息づく石畳の古道へ。心洗われる風景と、知られざる史跡を巡る、とっておきの首里散策にご案内!

【那覇】首里城と風情あふれる金城町石畳道!歴史と自然を感じる癒やしの散策路!
金城町石畳道と古民家

「首里城を見学した後、どこか風情のある場所を散策したいな」「沖縄の歴史や文化をもっと深く感じられるコースはないかしら?」そんなふうに、那覇での特別な体験を探しているあなたへ!琉球王国の象徴である首里城のすぐそばに、まるで時が止まったかのような美しい古道が続いているのをご存知ですか?

石畳の道は、どんな雰囲気なのだろう?写真で見るより実際に歩いてみたい

首里城の周辺には、まだ知らない隠れた見どころがあるかもしれない

このウォーキングコースは、首里城の壮麗な姿に感動し、琉球王朝ゆかりの坂道や史跡を巡りながら、緑豊かな石畳の道へと続いていきます。途中にはパワースポットとして知られる大木や、生活を支えた井戸の跡など、知的好奇心をくすぐる見どころもいっぱい!


【START】守礼門:琉球への扉を開けて、いざ歴史散策へ!

朱色が鮮やかな首里城の守礼門と青空
朱色が鮮やかな首里城の守礼門と青空

今回のウォーキングコースのスタートは、沖縄のシンボルであり、首里城の正門の一つ「旧首里城守礼門(しゅれいもん)」から!「守禮之邦(しゅれいのくに)」と書かれた扁額(へんがく)は、「琉球は礼節を重んじる国である」という意味を表しています。この美しい門をくぐると、琉球王国の歴史ロマンあふれる世界への旅が始まります。

まずはスタート地点へ!アクセス方法
  • ゆいレール(モノレール)利用:「首里駅」または「儀保駅」で下車。どちらの駅からも徒歩約15~20分です。首里駅からは路線バス(首里城公園入口行きなど)も利用できます。
  • 路線バス利用:那覇バスターミナルや市内各所から「首里城公園入口」または「首里城前」などのバス停で下車します。主に7番・8番・14番・25番などのバス路線が便利です。
  • タクシー・レンタカー利用:首里城公園には駐車場があります(有料)。
ここがポイント!
守礼門は、記念撮影の定番スポット!美しい朱色の門を背景に、旅の始まりの写真を撮りましょう。首里城正殿や他の城内の見どころも、ぜひ見学してくださいね(別途入園料が必要なエリアあり)。琉球王国の歴史や文化に触れることで、この後の石畳道散策がさらに味わい深いものになりますよ。

島添坂(しましーびら):王国の面影残す、かつての主要道

琉球石灰岩が敷かれた歴史を感じる島添坂
首里城へと続く、琉球王朝時代の坂道

守礼門をスタートし、首里城の南側、金城町方面へと続く最初の坂道が「島添坂(シマシービラ)」です。琉球石灰岩が敷き詰められたこの坂は、かつて首里城から南部へ向かうための重要な道「真珠道(まだまみち)」の一部でした。道の両脇には歴史を感じさせる石垣が続き、往時の人々の往来に思いを馳せることができます。

ここがポイント!
ゆるやかな下り坂となっており、石畳の風情を感じながらのんびりと歩くのに最適です。途中には、琉球王朝時代の遺構や説明板などもあり、歴史好きにはたまらないポイント。雨の日は滑りやすいので足元に注意が必要ですが、しっとりとした雰囲気もまた格別です。
アクセス・基本情報
  • 場所:首里城公園南側、守礼門から金城町方面へ下る坂道
  • 見学時間:常時通行可能(無料)
  • ポイント:金城町石畳道へと続く導入部分。歴史を感じながらゆっくり下りましょう。

金城町大通り:かつての賑わいを偲ぶ、石畳道へのアプローチ

金城町石畳道へと続く、落ち着いた雰囲気の金城町大通り
歴史ある住宅街を抜けて石畳道へ

島添坂を下りきると、現在の「金城町大通り」と呼ばれる道に出ます。かつてはここも真珠道の一部であり、多くの人々が行き交った賑やかな通りでした。現在は住宅街となっていますが、ところどころに琉球石灰岩の石垣や古い家屋が残り、昔ながらの沖縄の風情を感じさせます。ここからいよいよ、風光明媚な「首里金城町石畳道」へと入っていきます。

ここがポイント!
金城町大通りを歩いていると、石畳道への案内看板が見えてきます。周辺には、沖縄の伝統的な赤瓦屋根の家や、美しい花々が咲く庭など、のどかな風景が広がります。観光客向けの賑やかさとは異なる、地元の人々の暮らしが垣間見えるエリアです。石畳道へ入る前に、この通りの雰囲気も楽しんでみてください。
アクセス・基本情報
  • 場所:島添坂を下った先、首里金城町石畳道の入口手前の通り
  • 見学時間:常時通行可能(無料)
  • ポイント:石畳道へ向かうアプローチ。落ち着いた住宅街の雰囲気を味わえます。

首里金城町石畳道:琉球石灰岩が美しい!風情あふれる古の道

琉球石灰岩が敷き詰められた美しい金城町石畳道と古民家
日本の道100選にも選ばれた美しい坂道

金城町大通りから脇へ入ると、いよいよ「首里金城町石畳道」の本格的な散策が始まります!琉球石灰岩が不規則に敷き詰められたこの道は、約300メートルにわたって続き、日本の道100選にも選ばれています。道の両脇には赤瓦屋根の古民家や緑豊かな木々が並び、歩いているだけで琉球王朝時代にタイムスリップしたかのような、趣深い雰囲気に包まれます。

ここがポイント!
石畳の坂道は、雨の日は滑りやすいので足元に注意が必要ですが、その不揃いな石の風合いが歴史の重みを感じさせます。道の両側には、シーサーが置かれた家や、ブーゲンビリアなどの南国の花々が咲き誇り、沖縄らしい風景を堪能できます。途中には休憩所やパワースポットもあるので、ゆっくりと景色を楽しみながら、一歩一歩、古の道を踏みしめていきましょう。
アクセス・基本情報
  • 場所:那覇市首里金城町
  • 見学時間:常時通行可能(無料)
  • 注意点:急な坂道なので歩きやすい靴が必須!雨の日は特に滑りやすいので気をつけて。

首里金城町の大アカギ:樹齢300年の巨木!神秘的なパワーを感じる聖なる場所

金城町石畳道の脇にそびえ立つ巨大なアカギの木々と拝所
圧倒的な存在感!沖縄の自然の力と信仰

首里金城町石畳道を下っていく途中、道の脇に圧倒的な存在感を放つアカギの巨木群が現れます。これらは「首里金城町の大アカギ」と呼ばれ、中でも最も大きなものは樹齢300年以上とも言われています。沖縄戦の戦火を免れた貴重な木々であり、地元の人々からは神木として大切に崇められています。まさに、この地の歴史と自然の力を象徴するようなパワースポットです。

ここがポイント!
天に向かって伸びる太い幹や、複雑に絡み合う根、そして青々と茂る葉は、見ているだけで生命力の強さを感じさせます。木漏れ日が差し込む空間は、どこか神秘的で心が落ち着く雰囲気。静かに手を合わせ、自然のエネルギーを感じてみてはいかがでしょう。昔ながらの拝所(うがんじゅ)もあり、沖縄の信仰に触れることもできます。写真撮影の際は、木々を傷つけないように配慮しましょう。
アクセス・基本情報
  • 場所:首里金城町石畳道沿い
  • 見学時間:常時見学可能(無料)
  • ポイント:石畳道散策のハイライトの一つ。神秘的な雰囲気の中でパワーチャージ!無料休憩所「金城村屋」も近くにあります。

金城村屋(かなぐしくむらやー):石畳道散策のオアシス!ひと休みできる無料休憩所

金城村屋(かなぐしくむらやー)
散策途中の嬉しい休憩スポット

石畳道を下っていく途中にあるのが、無料休憩所「金城村屋(かなぐしくむらやー)」です。昔ながらの沖縄の家屋を模した建物で、散策で少し疲れた足を休めるのにぴったりの場所。木の温もりを感じる心地よい空間で、ほっと一息つくことができます。トイレも完備されているので安心ですね。

ここがポイント!
縁側に座って石畳の風景を眺めたり、冷たいお茶(自動販売機あり)で喉を潤したり。地元の人々とのふれあいの場にもなっているようで、運が良ければゆんたく(おしゃべり)を楽しめるかもしれません。石畳道の歴史や周辺の情報を紹介する展示物などもあるので、ここで少し知識を深めるのも良いでしょう。暑い日には特にありがたい、まさにオアシスのような存在です。
アクセス・基本情報
  • 場所:首里金城町石畳道の途中
  • 利用時間:概ね9:00~18:00頃(季節により変動あり)
  • 料金:無料(トイレ利用可)
  • ポイント:金城大樋川へ向かう前の絶好の休憩ポイントです。

金城大樋川(かなぐすくうふひーじゃー):今も湧き出る聖なる泉

石垣から水が湧き出ている金城大樋川
清らかな水が湧き出る、歴史ある共同井戸

金城村屋で一息ついた後、石畳道をさらに少し下っていくと、実際に水が湧き出ている共同井戸「金城大樋川」が見えてきます。琉球石灰岩の石垣から清水が流れ出ており、今もなお地元の人々によって大切にされています。かつては王府の役人も利用したと言われる由緒ある井戸で、生活用水としてだけでなく、産湯や正月の若水としても使われた聖なる泉でした。

ここがポイント!
ひんやりとした空気と水の音に癒やされる、石畳道散策の終盤にぴったりのスポット。湧き出る水に触れてみたり、その清らかさを眺めたりするだけでも心が洗われるようです。井戸の周りには、当時の水利用の様子を伝える石碑なども残っており、歴史の息吹を感じられます。地元の人々の暮らしと信仰が息づく、貴重な場所です。
アクセス・基本情報
  • 場所:首里金城町石畳道沿い、金城橋の手前
  • 見学時間:常時見学可能(無料)
  • ポイント:実際に水が湧き出ている様子を見学できる。石畳道のゴールももうすぐ!

【GOAL】金城橋:風情ある散策のゴール!ここからのんびり帰りましょう

金城町石畳道の終点にある金城橋と周辺の風景
石畳道のゴール!シーサーが見守る金城橋

金城村屋を過ぎ、石畳の坂道を下りきると、いよいよウォーキングコースのゴール地点「金城橋(きんじょうばし)」に到着です。この小さな石橋もまた、琉球石灰岩で作られており、周囲の緑と調和して美しい景観を作り出しています。

ゴールからの帰り方・周辺情報
  • 路線バス利用:金城町石畳道を少し登り戻す形になりますが、石畳道の入口近くにあるバス停「石畳入口」から、那覇バスターミナル方面や国際通り方面、首里城方面などへのバスに乗車できます。本数は多くないので、事前に時刻表を確認しておくと安心です。
  • 徒歩で次の目的地へ:体力に自信があれば、周辺の識名園(しきなえん)などへ足を延ばすのも良いでしょう(ただし、識名園まではさらに距離があります)。ゆいレール「首里駅」や「儀保駅」までも徒歩圏内(20~30分程度)ですが、坂道が多いです。
ここがポイント!
金城橋周辺は、静かで落ち着いた雰囲気。石畳道を振り返り、歩いてきた道のりに思いを馳せるのも良いでしょう。ここから眺める景色もまた風情があります。

首里城・金城町石畳道ウォーキングを快適に楽しむために!

服装と持ち物
金城町石畳道は急な坂道で、石畳も滑りやすい箇所があります。必ず歩きやすいスニーカーなどの靴を選びましょう!日差しが強い日が多いので、帽子やサングラス、日焼け止めは必須。水分補給のための飲み物も忘れずに。
所要時間と計画
首里城公園内の散策を含めると、全体で2~3時間程度みておくと良いでしょう。守礼門から金城橋までの石畳道周辺の散策は、ゆっくり歩いて1~1.5時間程度です。途中で休憩を挟みながら、無理のないペースで楽しみましょう。
雨の日の注意
琉球石灰岩の石畳は、雨に濡れると特に滑りやすくなります。雨の日の散策は、いつも以上に足元に注意し、滑りにくい靴で慎重に歩きましょう。雨具も忘れずに。
トイレ情報

首里城公園内、金城町石畳道の途中にある無料休憩所「金城村屋(かなぐすくむらやー)」にトイレがあります。石畳道の途中には他に公衆トイレが少ないため、事前に済ませておくのがおすすめです。


まとめ:首里城と金城町石畳道で、心に残る琉球歴史散歩コースを体験

首里城・守礼門から金城町石畳道へと続くウォーキングコースをご紹介しました。琉球王国の華やかな歴史を感じる首里城、かつての主要道であった島添坂や金城町大通り、そして風情あふれる石畳の坂道、パワースポットの大アカギ、途中の休憩所「金城村屋」、生活を支えた金城大樋川など、琉球王朝時代にタイムスリップしたかのような、特別な時間を過ごせるルートです。

  • [発見ポイント1]:首里城の壮麗さと琉球王国の歴史の深さを知る。
  • [発見ポイント2]:金城町石畳道の美しい石畳と古民家の風情を感じる。
  • [発見ポイント3]:歴史を見守る大アカギと、その先に佇む金城村屋の雰囲気に触れる。
  • [発見ポイント4]:金城大樋川など、生活に根差した史跡から当時の暮らしを想像する。

那覇には、このような歴史的な魅力と自然が調和した場所が多く存在します。このコースを参考に、あなただけの首里散策の計画を立ててみるのはいかがでしょうか。

次の沖縄旅行では、ぜひ首里城・金城町石畳道を訪れて、沖縄の歴史と自然の美しさに触れる、特別な思い出を作ってみてください。きっと、新たな発見があることでしょう。

© 2025 GStudio.